クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

新型コロナウィルスの影響6

今年の春以降、予定していたコンサートや海外遠征が次々と中止になり、ブログネタが無くなってしまったことから、その代わりということで、随分と昔の旅行記をいくつか書いてきた。
Nくんとのウィーン旅行記が無事に完結したところで、「過去の旅行記シリーズ」は、ここでいったんひと休憩させていただこうと思う。再開は未定。書きたい気分になったら、また書きます(笑)。
ただ、「これは是非紹介したいなあ」というのは、だんだんと残り少なくなりつつある。

なぜひと休憩かというと、お気付きの方も多いと思うが、国内において、徐々にコンサートに行けるようになってきたからだ。
3月から8月までの半年間で計たったの4回しか行けなかったコンサート・オペラは、9月5回、10月4回という回復基調に乗り、来月は、なんと現時点で9回の公演の予定が入っているのだ。
驚き。回数だけで言えば、完全復調にほぼ近づきつつある。

コロナ情勢に関しては、要警戒状態は続き、予断を許さない状況に変わりはない。
とはいえ、そうした中でも、国内のオーケストラなど各主催団体は、公演開催の実現に向けて懸命に努力しているわけである。
特に、開催が最も困難と思われていた二期会新国立劇場などのオペラが、上演の実現に漕ぎ着けているのは、本当に素晴らしい。
海外からのキャストを迎えることが出来ないが(と言いつつ、新国立劇場の来月の新作プレミエには、既に海外キャストが来日中!)、逆にこうした機会を捉えて、日本人アーティストの実力をここぞとばかりに見せつけていただきたいものだ。

「甘い」との御指摘を頂戴するかもしれないが、私自身はクラシックのコンサートに出かけることについて、感染恐怖をほとんど覚えない。
だって、客席ではみんな静かに黙って聴いているわけだし。
ただし、油断してロビーで談笑している連中には、なるべく近寄らないように気を付けている。


あとは、外来公演の実現再開がどうなるか。もっぱらの関心はこれ一点に尽きる。

普通に考えれば、まだまだ遠い道のりと言えるだろう。
ところが、来月に予定されているウィーン・フィル公演については、未だに「中止」の発表がなく、それどころか「公演実現に向けなお調整中」とのことで、一般発売の再開まで始めた。

いやいや、無理でしょう。
と思いつつ、密かに「来てくれたら嬉しいな」なんて期待しているのだが・・・。

もしウィーン・フィルの来日が決定したら、そのニュースのインパクトは絶大だ。
「日本は安全」という感染対策の成功例を世界に堂々アピールするビッグチャンスかもしれない。
そういうわけだから、諦めずに最後まで調整を続けているんだろうな。

いずれにしても、外来公演が以前のように日常的になるのはまだ先で、それまでは忍耐が必要だ。

年末恒例の第9はどうなるんですかねえ・・・。
ま、私の場合、年末第9は例年どうでもいいと思っているので、さしたる影響はないのだが。


あと残る問題は海外遠征だけど、これはもっともっと厳しいね。
今、欧米は第二波の真っ只中。どうしようもない状態。

欧米というのは、こうした御時世において、つくづく厄介な国々である。
これだけのパンデミックになっているのに、自由と権利、主義主張を盾にして、社会ルールに従おうとしない人たちが必ずいる。
さらに、コンサート会場や劇場はジジババの社交の場であり、いつクラスター発生がしてもおかしくない。

まあそういうわけで、当分の間、海外は諦めているわけだが、それでも「いつか! きっといつか!」という想いを馳せながら、日々を過ごしていくわけだ。
もうしばらく頑張りましょう。