クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

新型コロナウィルスの影響5

大昔の旅行のことを書き終え、一区切り付いたところで、ここでいったん現実に立ち返り、今の状況を見渡してみようと思う。

緊急事態宣言が解除となってからおよそ1か月。経済を復活させるため、世間的に日常を元に戻そうとする動きが活発になっている。
コロナ情勢によって打撃を被った業界、例えば飲食店などを営んでいる人たちや、そこで働いている人たちは、死活的な問題にぶつかった。だから、一刻も早く元に戻したいという動きについて、私はある程度理解出来る。

一方で、ウィルスは消えて無くなったわけではなく、それどころか、相変わらず連日のように新規感染者が発表されていて、問題は何にも解決していない。第二波は必ずやってくるという警告もある。(実はもう来てたりして)
つまり、一向に予断を許さないわけだ。

そんな中、3密の環境に陥りやすいコンサートなどの興行的な催しに関しては、依然として困難な事態に直面したままだ。

いくつかのオーケストラは、飛沫拡散の実証実験を行ったり、間隔を空けるため客席配置を再検討したりなど、色々と模索していると聞く。
思い切って再開に踏み切ったオーケストラもあるが、客入りを制限し、プログラムは小規模編成作品へと変更。現時点ではまだ海外から指揮者やソリストを招くことが出来ず、頭を抱えた状態はまだまだ続く。

少なくとも、かつて行っていたような元通りの公演、外来オーケストラの招聘来日公演などを開催するのは、まだ時間がかかるだろう。
特に、オペラを含め、大規模な合唱を伴う公演は、実現まで苦難の道のりが予想される。私の場合、そういう公演こそ待ち望んでいるというのに・・。


コンサートやオペラの公演鑑賞を大切な趣味とし、自分の人生の大きな一部となっていた私にとって、この現実を受け入れるのは、たしかに難しい。はっきり言ってアウト、「なんだか終わっちゃったよなあ・・」って感じである。
今までだったら、「日本が無理なら、海外に行けばいいじゃん」で良かったが、これまた当分無理。そういう意味でもやっぱり「終わっちゃったよなあ・・」なのだ。

まあ、そうは言っても、人生は続いていく。コンサートに行けなくても、海外に行けなくても、生きていかなければならない。

この趣味に全力を傾けてきたので、サンジくんさぞや落胆しているのでは、と御心配の向きもあるかもしれないが、大丈夫、切替えを図って、何とかやっております。

音楽鑑賞は生が最高ではあるけれども、生が叶わないのなら、CDや映像ソフトで楽しむことができる。
それに、近い将来、長年のお勤めに一区切りをつけ、第二の人生を開始する時、その時に是非やりたいなと思っていたことが幾つかあって、そのうちの一部を今、前倒しにしてやろうと思っているところだ。

何をやろうと思っているのかについては、また別の機会にでもお話しさせていただくとして、いずれにしてもこうした状況の中で、自分の出来ること、やりたいことを静かにやっていくしかないと思う。
健康を大切にしながら、何か取り組める事を探し、人生を楽しくやり過ごすための工夫を、これからも是非考えていこう。

そうしているうちに、もしかしたら、またかつてと同じような日常を取り戻すことが出来る日がやってくるかもしれない。

希望を捨てず、それまでは頑張りましょう。


さて、このブログについては、当面もう少し、過去の旅行記シリーズを継続しようと思う。いつまでやれるかは分からないけど。

次は、2002年ベルリンのフェストターゲ&チャンピオンズリーグ準決勝鑑賞観戦の旅。
また例によって、プロローグから始めます。よろしくー。