クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ホルスト 惑星

 先日読響で惑星を聴いたところであるが、今日は公演のことではなく、その惑星の録音のことで書いてみたい。

 中学の頃からクラシックに目覚めたが、ちょうどその当時流行っていた映画「スターウォーズ」やアニメ「銀河鉄道999」などに影響されたこともあり、かなり早くからホルストの惑星に出会うことができた。
 更に高校入学早々、入部したブラスバンド木星を演奏することとなり、狂喜乱舞しつつレコード(まだCDは登場していない)を買ったのであった。


・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団
 当時、私はレコードを買うときはいつも石丸電器レコード店に出向き、よくそこの店員に売れ筋商品を尋ねていた。
 惑星の売れ筋について尋ねたところ「これですね」と提示してくれたのが、このプレヴィン版と、以下のボールト版の二つだった。どっちでも良かったが、私はまず最初にプレヴィン版を買った。理由は特にない。
 そしてこのプレヴィン版こそが私の原点となった。夢中になって聴き込みすぎてしまい、ある意味、惑星=プレヴィンと刷り込まれてしまった。
 CDの時代になってから買い直さなかったため、今となっては聴く機会がないが、ダイナミックさと美しさを兼ね備えた格調の高い演奏であったと記憶している。

・ボールト指揮ロンドンフィル
 プレヴィン版を擦り切れるくらい聴き込んだ後、「そういや店員はボールトも推薦していたっけ」ということで買ってみた。
 しかし・・・。
 上記の通り「惑星」=プレヴィンの私にとって、なかなか別の録音を受け入れることができなかったのである。一回聴いて「これは私の好みではない!」と切り捨ててしまったのだ。やっぱり同じ録音を繰り返し聴き続けるのはヤバイ。名盤紹介の本などで必ず上位に上がる歴史的録音であるというのに・・・。今聴いたらきっと良さがわかるだろう。今度買ってみようかなと思う。

バーンスタイン指揮ニューヨークフィル
 ニューヨークフィルの金管楽器のあくの強いアクセントが気になるところであったが、それを補って余りあるバーンスタインのドラマチックかつロマンチックな惑星に魅せられた。木星の有名な中間部メロディのリピートで、さっと音量を落とし、夢見るかのように演奏するところが大好きだった。

カラヤン指揮ベルリンフィル
 大学に入り、CDの時代になってから買った一枚。現在でも名盤の誉れ高い。
さすがベルリンフィル。重厚さが光る。だが、どうも「威張っている」感じがして・・・。

レヴァイン指揮シカゴ響
 とにかく上手い、巧い!圧倒的とはまさにこのことだ。惑星はやっぱ、こういうゴージャスサウンドで聴くにかぎりますね。

 
 最近の録音だと、聴いていないがラトル&ベルリンフィルのが気になっている。今度、タワーにでも行って物色してみようかな?