クラシック、オペラの粋を極める!

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2008/10/8 ソフィア国立歌劇場 仮面舞踏会

2008年10月8日 ソフィア国立歌劇場 東京文化会館
ヴェルディ作曲 仮面舞踏会
指揮 クーン・ケッセル
演出 プラーメン・カルターロフ
カメン・チャネフ(リッカルド)、キリル・マノロフ(レナート)、マリアーナ・ツヴェトコヴァ(アメーリア)、エレーナ・チャヴダロヴァ・イサ(ウルリカ)他


 あまり期待していなかったのだが(失礼)、結果は楽しめた。それは主役級の歌唱がしっかりとしていたから。ギャウロフ、ディミトローヴァ、トモワ・シントウからカサロヴァに至るまで、多くの名歌手を生んでいるブルガリアの国立歌劇場を甘く見た私が悪うござんした。

 演出はシンプルで品がいい。照明を上手に使い、リッカルドの敵対グループをスポットに当てて対立の構図を際だたせるなど、工夫が見られる。
 前半部で舞台中央に飾られていた建物のオブジェは何だったのだろう?ああいうのは大抵の場合、リッカルドの権力の象徴を表していると思うのだが・・・。
 個人的には、第3幕の舞踏会の場面が華やかであればあるほど好きなのだが、やや地味だったのが残念。
 指揮とオケについてはあまり触れないこととする。音楽的に「これがヴェルディか?」という意見もでるかもしれない。そりゃ、スカラを始めとするイタリアのヴェルディとは異なる物であるが、色々な国による色々なヴェルディがあったっていいと思う。ただ、もう少し・・・ね(笑)。

 今回、ソフィア国立は私はこの仮面舞踏会のみで、トゥーランドットはパスした。新国立とキエフで同月に3つのトゥーランドットが並んだわけだが、果たしてどれが一番良かったのかな?