クラシック、オペラの粋を極める!

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2008/9/23 ウィーン・フィル2

2008年9月23日 ウィーン・フィル サントリーホール
指揮 リッカルド・ムーティ
ロッシーニ セミラーミデ序曲
ストラヴィンスキー バレエ音楽「妖精の口づけ」による交響組曲
チャイコフスキー 交響曲第5番


 ブラヴォー マエストロ! いいぞぉ ムーティ! パチパチパチ!
(大拍手 ファンの思い入れを大量に含む)

 チャイ5は良かった。ムーティ節が炸裂だあ。

 だけど、どうだろう?人によっては好みが分かれるのかな? ムラヴィンスキーの荒涼大地からの叫び声のようなチャイコを好む人には受け入れられないかな?
 ま、そういう人はCDだけ聴いていればよろし。ムーティ風イタリア調チャイコだって良い。良いものは良いんだ!(ファンの思い入れを大量に含む)

 1曲目のセミラーミデ序曲は、あたかもウィーン郊外の丘で作られた新酒ワインをホイリゲで乾杯するような軽やかさであった。それはウィーンの香りであって、イタリアのテアトロで奏でられるオペラの序曲とは異なった。前回のブルックナー2番もそうだった(ブログに書いた)が、このロッシーニも‘ムーティの’というより‘ウィーンフィルの’それであった。

 「そんな遠慮することもないのに・・もっとムーティが唄う歌を聴かせてほしい」と思っていたら、チャイコはやってくれたね。ちゃんと聴かせてくれた。ムーティのチャイコになっていた。素晴らしかった。さすがである。

 それにしても、ウィーンフィルを聴くといつも思うのだが、団員たち自身が演奏を心から楽しんでいる様子が伺える。笑みをこぼしながら演奏している奏者が何人もいる。それは観客にしっかり伝播する。ウィーンフィルが私たち聴衆に贈るプレゼント、それは「音楽」。まさに「音」と「楽」である。