クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2009/3/29 都響

2009年3月29日 東京都交響楽団プロムナードコンサート サントリーホール
指揮 エリアフ・インバル
田村 響(ピアノ)
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー 交響曲第5番


 インバルって不思議な指揮者だ。もちろんリハーサルを見たことがないので、単なる推測なのだが、リハーサルを綿密に行い、細かく音楽を作っているようには思えないのだ。要所要所の決め事を行い、後は思う存分プレーヤーに奏でてもらう。「イケイケのノリでオッケー、ただし行き過ぎはしっかりストップかけるからよろしくね」って感じなのだ。

 私もその昔、大学でオーケストラをやっていたから分かるのだが、プレーヤーにとって、音楽の流れを重視し、制約を少なくして気持ちよく演奏させてくれる指揮者がいいのだ。野球で言うと故:仰木監督みたいな。どうもインバルはそういう指揮者ではないかと思う。(あくまで私の印象だが。)

 別の見方で言えば、オーケストラの能力を最大限に引き出すことが出来る究極の才能を持った指揮者と言える。そうやって100%発揮された音楽は、ストレートに聴衆の心に響き、熱狂を呼び起こす。この日の公演もブラボーの嵐だった。

 秋以降もブルックナーマーラー、チャイコなどの大曲のラインナップが目白押し。都響が再びインバルの力を得て、インバルと共に復活再生を目指す!本気だ。