クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2009/2/1 パリ 最終日

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 ドイツからパリにまた戻ってきたのは帰国するためだ。私はエールフランスを利用しているので、日本への飛行機はパリ発なのだ。

 ちょうど帰国するこの日は日曜日。日本でもそうだが、フランスでも休日はマチネー公演がある。パリ発の飛行機をあえて遅くし(午後11時過ぎ)、‘ついでに’オペラを見てから帰ることにした。ちょっと得した気分ではないか!

 そうそう、その前に、パリでやりたいことがあったのだ!

 「ダ・ヴィンチコード」をご存じであろうか?

 世界的なベストセラーで、映画にもなった。私も久しぶりにドキドキワクワクした小説に出会い、感銘を受けた。本当に良くできていて、つじつまが整っており、フィクションとは思えない真実味がある。実際出てくる地名、場所、建物は全て本物の実名だ。

 パリで最初に聖杯の隠し場所とされた「サン・シュルピス教会」、それから、最後に明かされた真の聖杯の隠し場所「ルーブル美術館の逆さピラミッド」。次回パリに行ったらこの2カ所に行こうと思っていたのだ。で、上から2つの写真がそれ。(3番目はバスチーユ劇場内)

 逆さピラミッドは、ちょっとした観光写真スポットになっている。写真を撮っている人達はダヴィンチコードを知って集まってきているのかな??
 ま、とりあえず私もピラミッドの奥下に隠されているとされるマグダラのマリア様に跪いた。気分は主人公ロバート・ラングトン(笑)。実際は存在しないというのにね。

 目的を果たして大満足の私は、最後のお務めパリ・オペラ座に向かった。


2009年2月1日 パリ・オペラ座 バスチーユ
プッチーニ 蝶々夫人
指揮 ヴェロ・ペーン
演出 ロバート・ウィルソン
アディーナ・ニテスク(蝶々夫人)、ヘレーヌ・シュナイダーマン(スズキ)、カール・タナー(ピンカートン)、フランク・フェラーリ(シャープレス)他


 何を演出しても全て能のようなスローモーション演技を付けるロバート・ウィルソン。今回も全く同じだ。歌手はまるでコルセットをはめられたかのように動きを制限される。

 日本を舞台とする蝶々夫人、奥ゆかしさや静謐さがいっそう強調されてプラスに転じるのではないかと期待したが、逆に動きが少なくて冗長さや退屈さが表面化してしまい、イマイチだった。

 歌手では、主役のニテスクが喝采を浴びる一方で、へっぽこタナーは容赦ないブーイングを浴びていた(笑)。ブーイングというのは結果が期待に満たないから出てくる。元々期待していなかった私は「だから、タナーなんてその程度の実力じゃんかよ。」とパリの聴衆を心の中でなだめた。


 今回の旅行記は以上でおしまいです。