クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

作曲家、アーティスト

シャルル・デュトワ

お待たせしました!発表、私の好きな指揮者ベスト5! え?誰も待ってない?あっそ。まあそう言わずに。 抽出の条件は現存活躍中の指揮者。死んじゃって録音でしか聴けない人は除かせてもらいます。 第1位は、もう何度もこのブログで公表しているので御存知…

ナタリー・デセイが引退?

「音楽の友」誌最新12月号に、気になる記事が目に止まった。 ウィーン在住山崎睦氏からのレポートで、これによると、ウィーン国立歌劇場のヴェルディ椿姫プレミエにあたって、主演を務めるナタリー・デセイが「歌手廃業」とも取れる発言をしたとのことであ…

ザンデルリンク

先月に訃報を聞いてからずっと書きたいと思っていて、ようやく記事にすることができた。 私の自慢はザンデルリンクを生で聴けたことだ。たった2回だけだったが、まさに衝撃的だった。その時受けたインパクトはとてつもなく大きく、今でも忘れられない。おそ…

ジョン・ヴィラーズ

せっかくナクソス島のアリアドネを観たので、なにかこれにまつわるエピソードの記事を書こうと思った。かつて一世を風靡したグルベローヴァのツェルビネッタについてはまたの機会ということで、今日はジョン・ヴィラーズについて書く。 ヴィラーズ、知ってい…

ブロムシュテット

プロのオーケストラマンにとっていい指揮者とは、練習を上手にまとめて短時間で終わらすことができる人のことだとさ。私もその昔オケやっていたから、わかるなー。アマとプロではそりゃもちろん違うだろうけど。奏者としてはとにかく弾きたい(吹きたい)わ…

「あの時、君は若かった」歌手編その2

続き。 4 アンゲリカ・キルヒシュラーガーとペトラ・マリア・シュニッツァー キルヒシュラーガーについては皆さんご存知でしょう。ウィーン国立歌劇場になくてはならない同国出身の名花。彼女も本当は3月に来日する予定だったが、震災原発事故で公演が中止…

「あの時、君は若かった」歌手編その1

オペラを見るために、国内外の公演に足を運ぶようになって約20年。長い歳月の中で、当然のことながらオペラ歌手の変遷を目の当たりにする。依然として第一線での活躍をキープしている人、いつの間にか消えちゃった人・・・。 「あの人は今いずこ?」編はま…

歌手たちの語学力

最高水準のオペラのライブ中継を世界に配信しているメト。ニューヨークに行かなくても、日本でも映画館でメトのオペラを楽しめるようになり、ファンの間ではすっかりお馴染みとなった。 このライブビューイングでは、単にステージだけでなく、毎回必ず幕間の…

アメリカ人歌手

日曜日にメト・ライブビューイングでR・シュトラウスのカプリッチョを見に行った。(新宿ピカデリー) 詳しい感想はとりあえず置いておく。しょせん映画だしね(笑)。出演していた歌手たちは皆それぞれ良かったと思う。ただ、主役の伯爵夫人マドレーヌを演…

ズービン・メータ

メータが帰ってきた! 震災が発生し、フィレンツェ歌劇場の公演が途中で打ちきりになってしまってから約1ヶ月。原発トラブルの余波など依然として予断を許さない危うい状況のさなか、再び彼は日本に戻ってきてくれた。 明日、東京文化会館でチャリティコンサ…

エヴァ・メイ

3月7日、読響の名曲シリーズコンサートに行ってきた。読響主催公演であるが、実質エヴァ・メイのソプラノリサイタル(オペラアリアの夕べ)である。 通常ならこのブログでは公演鑑賞記として感想を書くわけであるが、本日はあえて記事タイトルを「エヴァ・…

ムーティ・シカゴ響

ミラノ・スカラ座音楽監督を辞したムーティが、まさかシカゴ響の音楽監督に就任するとは思いも寄らなかった。電撃的なニュースだった。 でも冷静に考えれば、オペラハウスではなくオーケストラだと、ウィーン・フィルは音楽監督を置かないし、ベルリン・フィ…

ショパンコンクールの思い出2

ダン・タイ・ソンが優勝し、ポゴレリッチが‘入賞できなかった’第10回から5年。1985年第11回は、ピアノを愛する日本人にとって空前で画期的で衝撃的な大会となった。5年に一度行われる世界で最も有名なコンクールにNHKが潜入し、その激闘の記録…

ショパンコンクールの思い出1

第16回ショパンコンクール開催記念と優勝者アヴデーエワ来日記念ということで、前回に引き続きショパン関連記事を書こうと思います。ショパ・コンの思い出、今回はまずパート1です。 もっとも、思い出といっても、ショパンコンクールを生で見たことも聴い…

ショパンの聴き方

「もしショパンのオススメのCDがあったら是非おしえていただけませんか?」 K-naさんからコメントをいただき、そのコメントのレスで書こうと思いましたが、短くまとめるのが難しかったので、本欄で書こうと思います。 ショパンの何を聴くか・・・。たくさ…

アルゲリッチのチャイコP協

アルゲリッチの凄さを体感したかったら・・別に私が述べるまでもなくみんな知っているかもしれないが - チャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴くべきである。3つくらい録音盤を出しているが、中でもコンドラシン指揮バイエルン放響とのライブがすさまじい。 …

プレヴィン

フルトヴェングラー、トスカニーニ、ベーム、カラヤン、バーンスタイン、クライバーなどのように、その名を歴史に刻み、永く語り継がれる伝説的な名指揮者になるかと言えば、難しいかもしれない。現代の世界的指揮者を指折り数えて10本の指に入るかといえ…

ポリーニ

私の「初!生ポリーニ」は、思いがけず転がり込んできた。 1986年5月(ずいぶん昔だなあ)、新日本フィルの定期公演、サブメインプログラムのソリストとして。指揮者は小澤征爾。曲はシェーンベルクのピアノ協奏曲だった。(メインプロはマラ5) 思い…

ユベール・スダーン

雑誌モーストリークラシックが、先月号で「世界のオーケストラランキング」を特集していた。こういう調査をすれば、好みの差、程度こそあれ、たいていの場合はウィーンフィルやベルリンフィルを筆頭に、コンセルトヘボウやシカゴ響など誰もが知る名門オケが…

ラトルの次は

「次のベルリンフィル音楽監督はいったい誰だ!?」 言うまでもなく、ベルリンフィルの音楽監督に就任するということは、天下を取るということだ。指揮者にとって最高の栄誉であり、世界の音楽界をリードする存在であるということだ。 もっとも、それが世界…

ティーレマン

いよいよティーレマン&ミュンヘンフィルの公演が迫った。とても楽しみだ。 ティーレマンは、ドイツ・オーストリア系の楽界において、既に栄光の道を堂々と歩み、‘若き帝王’としての地位を確保している。記事、報道や噂などによれば、そのカリスマ性は「カラ…

セーゲルスタム

先日読響を振ったセーゲルスタム。実にユニークだ。 音楽が? いや、その風貌が(笑)。 巨漢。ボディは樽。そして顔を覆い尽くす長くて白い髪と髭。 私は一昨年、ジュネーブ国際空港で氏を見たことがある。ちょうど前日、ジュネーブ大劇場で彼が振った‘ロー…

期待の若手オペラ指揮者

個人的に、勝手に、「将来のオペラ界を背負って立つ未来の巨匠指揮者」と決めつけている若手指揮者が4人いる。 うち、二人は実際に生で聴き、体験した。それぞれ二度ずつ。 ちょっと待て。 おいおい、「二人は生で聴いた」ってことは、あと二人は聴いてない…

追悼ベーレンス 思い出の公演

1991年10月ミュンヘン バイエルン州立歌劇場 エレクトラ 1996年4月ウィーン ウィーン国立歌劇場 ワルキューレ、神々の黄昏 1997年9月ウィーン ウィーン国立歌劇場 サロメ 1999年5月ミュンヘン プリンツレゲンテン劇場 トリスタンとイゾ…

ヒルデガルド・ベーレンス

ドイツのソプラノ、ヒルデガルド・ベーレンスさんが、8月18日ご逝去された。 草津国際アカデミーに参加するため来日していたところ、体調を崩されて都内で入院中であったという。 訃報に接し、私は言葉を失いました。悲しくて仕方がありません。 ベーレン…

若杉先生を悼む

若杉先生が天に召された。闘病生活を続けておられたので心配していたが、心よりご冥福をお祈りする。 先生が日本のクラシック音楽界に残した多大なる功績は計り知れない。日本は偉大な芸術家を失ってしまった。 日本における活動もさることながら、ケルン放…

樫本大進

2週間くらい前のニュースなので、既にネタとしては新鮮さがイマイチだが、世界最高峰のオーケストラ(なんだかんだ言っても)ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターに、日本の樫本大進が就任内定となった。これから一年間の試用期間を…

ヴェッセリーナ・カサロヴァ

新国立チェネレントラで来日中のカサロヴァ。本公演を見に行くのは明日で、事前ではあるのだが、彼女について書きます。(明日の公演、楽しみです!) 初めて彼女を聴いたのは1998年7月のミュンヘンのオペラフェスティバル。 ドニゼッティの「アンナ・…

大野和士のウェルテル

11月に予定されている大野和士・リヨン歌劇場来日公演の発売が間近に迫り、タイミング良くちょうどリヨンでの現地鑑賞記をアップしたことから、ここで一昨年にベルギー・ブリュッセルで同じく現地鑑賞したウェルテルの報告をしようと思う。秋の来日公演の…

大野和士

私は大野和士を応援している。 我らが小澤征爾が世界最高のオペラハウスのシェフに就任しても、ウィーンでの彼の公演は一度しか行かなかった。 だが、私は大野を聴くためにこれまでにカールスルーエに1回、ブリュッセルには4回も足を運んでいる。 正直に言…