クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

スイス・オーストリア

1988/8/20 ザルツブルク音楽祭2(ウィーン・フィル)

1988年8月20日 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ザルツブルク音楽祭) 祝祭大劇場オネゲル オラトリオ 火刑台上のジャンヌ・ダルク指揮 小澤征爾合唱 ウィーン楽友協会合唱団、ザンクト・フロリアン児童合唱団マルト・ケラー(ジャンヌ・ダルク…

1988/8/19 ザルツブルク音楽祭1(オーストリア放送交響楽団)

1988年8月19日 オーストリア放送交響楽団(ザルツブルク音楽祭) 祝祭小劇場指揮 ウィトルド・ルトスワフスキアンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、クリスティアン・ツィメルマン(ピアノ)ルトスワフスキ 葬送音楽、チェインⅡ、チェインⅢ、ピ…

1988/8/19 ザルツブルク

ザルツブルクに到着。さっそく市内へ繰り出そう。 実はルツェルンもそうだったのだが、ここザルツでも、街中のいたる所に、音楽祭に出演する指揮者、ピアニスト、歌手などのポスターやパネルが掲げられていた。公演会場付近だけでなく、普通の何気ないお店の…

1988/8/19 ブレゲンツからザルツブルクへ

本日の行き先はザルツブルク。ブレゲンツから300キロを超えるドライブとなる。考えられるルートは2通り。インスブルックを経由するオーストリア国内ルート、もう一つはミュンヘンを経由するドイツルートだ。 どちらのルートがベターなのか分からなかった…

1988/8/18 ブレゲンツ音楽祭

1988年8月18日 ブレゲンツ音楽祭 湖上特設会場オッフェンバック ホフマン物語指揮 ヴォルフガング・ロット演出 ジェローム・サヴァリー管弦楽 ウィーン交響楽団アレクサンドル・ジョニッツァ(ホフマン)、マルティナ・ボースト(ニクラウス)、ジェ…

1988/8/18 ブレゲンツ

我々は次の目的地、ブレゲンツへと車を走らせた。ボーデン湖のほとり、スイスやドイツとの国境に近いオーストリア西端の街。 今回の旅行でこの街を滞在地の一つに決めたということは、それはもう100%、ブレゲンツ音楽祭が念頭にあって、湖上オペラを鑑賞…

1988/8/17 ルツェルン音楽祭

1988年8月17日 スイス祝祭管弦楽団(ルツェルン音楽祭) クンストホール指揮 ウラディーミル・アシュケナージマレイ・ペライア(ピアノ)ハイドン 交響曲第88番シューマン ピアノ協奏曲ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」ストラヴィンスキー 組曲「…

1988/8/17 ルツェルン2

ルツェルン二日目。この日、私の方からOくんに「それぞれ別行動にしよう」と提案した。 もしかしたら、ここまでずっと一緒の行動で、少し遠慮や窮屈といったものが生じているかもしれない。Oくんは決して口に出さないが、もし彼にそうした気持ちが内心に芽…

1988/8/16 ルツェルン1

あっという間にグリンデルワルトを離れることとなったこの日の朝。ホテルをチェックアウトし、我々はレンタカーオフィスを訪ねた。既に日本から代理店を通じて予約を入れてある。 レンタル期間は一週間。返却場所はウィーン国際空港。ここからは電車ではなく…

1988/8/15 グリンデルワルト2

初めてのヨーロッパ。経験がなかったゆえ、いろいろと珍しいと思ったこと、「へえー」と思ったこと、あるいは戸惑うことが多々あった。面白い発見だった。 ・夜の8時くらいまではぜんぜん明るく、9時くらいでようやく日が暮れていくみたいな感じ。夏のヨー…

1988/8/14 グリンデルワルト1

さて、ここからいよいよ観光のスナップ写真(このためにわざわざアルバムから取り出し、デジタルスキャンした)を挿入していくが、何ぶんにも30年前に撮ったフィルム写真だ。鮮やかだった色は、経年劣化で少し褪せている。残念だが仕方がないし、ご勘弁い…

1988/8/13 出発、スイスへ

いきなり暗雲が立ち込めた。LOTポーランド航空は定刻どおり順調に成田を出発したのだが、最初の経由地ワルシャワ国際空港で躓いた。乗継ぎのフランクフルト便に遅延が発生したのだ。新たな出発時間がなかなか定まらず、空港ロビーでじっと待たされる。よ…

初ヨーロッパへの道3

新たな問題が発生した。ポーランド航空の当初の往路スケジュールは、成田からワルシャワ経由のチューリッヒ行きで、出発日と同日の夕方にスイスに到着する予定だった。ところが、接続便であるワルシャワ発チューリッヒ行きの飛行機がキャンセルになってしま…

初ヨーロッパへの道2

悩ましい問題、それは、旅行の時期と飛行機代のことだった。海外旅行に行くとしたら、そのために取れるまとまった休みは、会社で定められた夏季休暇期間中しかない。いわゆるお盆を含んだ約1週間(土曜日から次の次の日曜日までの9日間)で、そこは人々が…

初ヨーロッパへの道1

今から遙か昔、30年以上も前のこと。社会人一年生の私は、新卒社員の誰もが経験する駆け出しの壁にぶち当たり、悪戦苦闘で悶々としていた。 くそー、仕事がうまく行かない・・・。思うように結果が出ない・・・。 ルーキーが直面するこうした悩みは、精神…

過去の旅行記シリーズ第2弾

おかげさまで、2004年ポルトガル旅行記を書き終えることが出来たが、間髪を入れず、第2弾、別の旅行記に移ろうと思う。 次は、更に思い切って過去に遡り、私の初ヨーロッパ旅行にスポットライトを当てたいと思う。1988年、就職して2年目の夏のヴァ…

2020/2/9 ヴォツェック

2020年2月9日 チューリッヒ歌劇場ベルク ヴォツェック指揮 ハルトムート・ヘンヒェン演出 アンドレアス・ホモキクリスティアン・ゲアハーヘル(ヴォツェック)、ダニエル・ブレンナ(鼓手長)、イアイン・ミルネ(大尉)、イェンス・ラルセン(医者)…

2020/2/9 フィデリオ

2020年2月9日 チューリッヒ歌劇場ベートーヴェン フィデリオ指揮 マルクス・ポシュナー演出 アンドレアス・ホモキオリヴァー・ヴィドマー(ドン・フェルナンド)、ヴォルフガング・コッホ(ドン・ピツァロ)、アンドレアス・シャーガー(フロレスタン…

2020/2/10 魔の試練 その2

続き。 足止めを食らったスイス・バーゼル駅で、必死に考えを巡らした結果、まず決めたこと。それは、ドレスデン行きを取り止めることだった。 帰国のフライトは、ドレスデンからフランクフルト経由の羽田行きとなっている。なので、本来なら、オペラが観ら…

2020/2/10 魔の試練 その1

チューリッヒのオペラの鑑賞記を後回しにして、嵐に振り回された悪戦苦闘の物語を先に書きます。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 長い長い一日は、ホテルのフロント担当者の忠告から始まった。まだ夜が明けていない午前5時。チェックアウト手続きが終了し、バッグを…

2020/2/9 チューリッヒ2

国際サッカー連盟FIFAの本部が、ここチューリッヒにある。5年前、そのFIFA本部を訪ねたことがあったが、残念ながら建物の中に立ち入ることができなかった。(展示スペースがあるロビーには誰でも入ることが出来るという情報だったのだが・・)そう…

2020/2/8 トーリードのイフィジェニー

2020年2月8日 チューリッヒ歌劇場グルック トーリードのイフィジェニー指揮 ジャンルカ・カプアーノ管弦楽 ラ・シンティッラ管弦楽団演出 アンドレアス・ホモキチェチーリア・バルトリ(イフィジェニー)、ステファーヌ・デグー(オレスト)、フレデリ…

2020/2/8 チューリッヒ1

チューリッヒにやってきた。真冬のスイスだというのに、結構暖かい。この日の最高気温は10度であった。過去に冬季に訪れた時、最高気温がマイナス8度、街全体が完全に凍っていたり、雪で真っ白だったり、ということがあったので、拍子抜けだ。やっぱり温暖化…

ムジークフェラインのバルコニー席

ウィーン・フィルの定期演奏会(@ムジークフェライン)のチケットを買う場合、基本的に我々のような部外者は、席の場所を選ぶ権利など無いと言っていい。運良く手に入った席をありがたく買わせていただく。手に入っただけで上等なのだ。(チケット手配をブ…

2019/12/9 ウィーン・フィル

2019年12月9日 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ムジークフェライン指揮 リッカルド・ムーティルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 皇帝ストラヴィンスキー 妖精の口づけより ディヴェルティメントレスピーギ …

2019/12/9 ウィーン

フランクフルトから、今度はウィーンへ移動。毎日毎日、コンサートやオペラを追っかけて移動。やれやれ。「疲れないの?」と聞かれることがある。疲れるに決まっているのである。 昼食を取ろうと思って旧市街のホーフブルク界隈をプラプラしつつ、久しぶりに…

2019/6/2 影のない女

2019年6月2日 ウィーン国立歌劇場 R・シュトラウス 影のない女 指揮 クリスティアン・ティーレマン 演出 ヴァンサン・ユゲ ステファン・グールド(皇帝)、カミッラ・ニールント(皇后)、エヴェリン・ヘルリツィウス(乳母)、ヴォルフガング・コッ…

2019/6/2 ウィーン・フィル

2019年6月2日 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ムジークフェライン 指揮 マリス・ヤンソンス シューマン 交響曲第1番 春 ベルリオーズ 幻想交響曲 あっという間に情報が駆け巡ったので、ご存知の方もいると思うが、この日、ヤンソンスは演奏終了…

2019/6/1 マノン

2019年6月1日 ウィーン国立歌劇場 マスネ マノン 指揮 フレデリック・シャスラン 演出 アンドレイ・セルバン ニーノ・マチャイゼ(マノン)、ファン・ディエゴ・フローレス(騎士デ・グリュー)、ダン・パウル・ドゥミトレスク(伯爵デ・グリュー)、…

2019/6/1 ウィーン

ドレスデンからウィーンへの移動は、事前の計画段階で結構気を揉んだ。 直行フライトはない。 プラハ経由の電車で行く方法もあるが、かなり時間がかかる。 やはり、いったんベルリンに戻ってそこから飛行機、というのが無難な選択だが、電車の遅延リスクを考…