#クラシック
先日のエストニア祝祭管のコンサート。サブメイン・プログラムのシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴きながら、私はボーッと考えていた。 「コンチェルトって、選べねえよなあ・・」 この嘆きの意味、おわかりだろうか。 ソリスト目当てでコンサートに行く場…
昨日から今日の朝にかけて、テレビの報道の仕方は、まるで大晦日から正月にかけての雰囲気そのものだったね。確かに元号が変わり新しい時代になったというのは、そのとおりなのだろうから、まあそれで構わないさ。 本公演は、そういう意味で言えば「平成最後…
2019年4月27日、28日 二期会 コンチェルタンテシリーズ オーチャードホール マスネ エロディアード(セミ・ステージ形式上演) 指揮 ミシェル・プラッソン 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 4月27日 城宏憲(ジャン)、小森輝彦(エロデ)、…
2019年4月26日 東京都交響楽団 サントリーホール 指揮 大野和士 武満徹 鳥は星形の庭に降りる シベリウス 交響曲第6番 ラフマニノフ 交響的舞曲 私にとって、本公演は大型連休突入の前夜祭。いやー、おやすみいっぱい嬉しいな。 武満。 あたしゃ大学…
2019年4月21日 バッハ・コレギウム・ジャパン 東京オペラシティコンサートホール 指揮 鈴木雅明 櫻田亮(エヴァンゲリスト)、クリスティアン・イムラー(イエス) 他 バッハ マタイ受難曲 今年1月、ライプツィヒにある聖トーマス教会を訪れた。体調…
パリ・ノートルダム大聖堂の火災については、驚いた人、ショックを受けた人も多かっただろう。エッフェル塔、凱旋門などと並んで、パリを代表する建造物だ。歴史遺産としても、観光スポットとしても、宗教的シンボルとしても、計り知れないほどの重要な価値…
2019年4月14日 東京・春・音楽祭(合唱の芸術シリーズ) 東京文化会館 シェーンベルク グレの歌 指揮 大野和士 管弦楽 東京都交響楽団 合唱 東京オペラシンガーズ クリスティアン・フォイクト(ヴァルデマール王)、エレナ・パンクラトヴァ(トーヴェ…
2019年4月11日、13日 イゴール・レヴィット ピアノリサイタル (THE VARIATIONS 東京・春・音楽祭) 東京文化会館 小ホール 4月11日 バッハ ゴルトベルク変奏曲 4月13日 ベートーヴェン ディアベッリのワルツによる33の変奏曲 ジェフスキ …
2019年4月9日 スイス・ロマンド管弦楽団 サントリーホール 指揮 ジョナサン・ノット ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ) ドビュッシー 遊戯、ピアノと管弦楽のための幻想曲 ストラヴィンスキー 三楽章の交響曲 デュカス 交響詩魔法使いの弟…
2019年4月7日 新国立劇場 ツェムリンスキー フィレンツェの悲劇 プッチーニ ジャンニ・スキッキ 指揮 沼尻竜典 演出 粟國淳 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 セルゲイ・レイフェルクス(シモーネ)、ヴゼヴォロド・グリヴノフ(グィド・バルディ…
2019年4月5日 東京・春・音楽祭(ワーグナーシリーズ) 東京文化会館 ワーグナー さまよえるオランダ人(コンサート形式上演) 指揮 ダーヴィト・アフカム 管弦楽 NHK交響楽団 合唱 東京オペラシンガーズ ブリン・ターフェル(オランダ人)、イェン…
2019年4月4日 東京・春・音楽祭(イタリア・オペラ・アカデミーin東京) 東京文化会館 ヴェルディ リゴレット(抜粋 コンサート形式上演) 指揮 リッカルド・ムーティ 管弦楽 東京春祭特別オーケストラ ジョルダーノ・ルカ(マントーヴァ公爵)、フラ…
3月30日の新日本フィル公演、上岡敏之が指揮したマーラー復活は、ディティールに徹底的にこだわった演奏だった。指揮者の緻密なスコア分析により、作品は変貌を遂げ、驚くような独創性を発揮した。 その個性的かつ大胆な解釈は、新鮮で面白いと感じる一方…
2019年3月28日 ブリン・ターフェル 東京春祭歌曲シリーズ 東京文化会館小ホール ブリン・ターフェル(バリトン)、ナターリャ・カチュコヴァ(ピアノ) シューベルト、イベール、クィルター他の歌曲集 同じ日同じ時間帯の隣の大ホールでは、R・ムー…
2019年3月24日 新国立劇場 マスネ ウェルテル 指揮 ポール・ダニエル 演出 ニコラ・ジョエル 管弦楽 東京交響楽団 サイミール・ピルグ(ウェルテル)、藤村実穂子(シャルロッテ)、黒田博(アルベール)、幸田浩子(ソフィー) 他 感想は3つ。 シャ…
2019年3月22日 ロサンゼルス・フィルハーモニック サントリーホール 指揮 グスターヴォ・ドゥダメル マーラー 交響曲第9番 2日続けてロス・フィルを聴く。プログラムの性格がまったく異なるので、どういう演奏になるのか、興味津々の公演だったが、…
2019年3月21日 ロサンゼルス・フィルハーモニック(NHK音楽祭) NHKホール 指揮 グスターヴォ・ドゥダメル 三浦文彰(ヴァイオリン) ジョン・ウィリアムズ オリンピック・ファンファーレとテーマ、未知との遭遇より、ジョーズより、ハリーポッ…
2019年3月20日 ベルリン放送交響楽団(都民劇場定期公演) 東京文化会館 指揮 ウラディーミル・ユロフスキ レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ) モーツァルト フィガロの結婚序曲、ピアノ協奏曲第21番 マーラー 交響曲第1番(花の章付き) アン…
2019年3月19日 デンマーク国立交響楽団 サントリーホール 指揮 ファビオ・ルイージ アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン) ソレンセン イヴニング・ランド ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 ベートーヴェン 交響曲第7番 初めて聴く…
2019年3月17日 東京都交響楽団 サントリーホール 指揮 エリアフ・インバル ブルックナー 交響曲第8番 壮絶な演奏、そしてピラミッドのような巨大な演奏。名演に導いた指揮者インバルの全身からは炎が噴き出していて、その様はまるで鬼、あるいは阿修…
2019年3月15日 東京フィルハーモニー交響楽団 東京オペラシティコンサートホール 指揮 ミハイル・プレトニョフ ユーチン・ツェン(ヴァイオリン) チャイコフスキー スラヴ行進曲、ヴァイオリン協奏曲 ハチャトゥリアン スパルタクスよりアダージョ、…
2019年3月14日 読売日本交響楽団 サントリーホール シェーンベルク グレの歌 指揮 シルヴァン・カンブルラン 合唱 新国立劇場合唱団 ロバート・ディーン・スミス(ヴァルデマール王)、レイチェル・ニコルズ(トーヴェ)、クラウディア・マーンケ(山…
年度末で仕事が忙しい中、私は明日から月末にかけ、怒涛の連日コンサート三昧の日々を送る。 もう、今から予告しておきます。言っておきます。 鑑賞記、全部書くの、ぜってぃ無理~。どうもすみません。 私のブログは、いちおう自分が鑑賞した公演が何だった…
最終日。朝からずっとパラパラ雨。 夕方帰国のため、午前いっぱい観光ができる。ところが、天気が良くないこともあって、二人ともあまり観光意欲が湧かず、どこで何をしようかが決まらない。 こういう天気が悪い時は、博物館や美術館に行くのが賢明だ。Kく…
今年で47回の開催実績を誇る香港芸術祭。オペラ、演劇、中国戯曲、クラシック音楽、ジャズなどといった総合フェスティバルで、期間は毎年2月中旬から1か月。充実のプログラムは、なかなか目を見張るものがある。 特に、ゲストで、このフェスティバルだけ…
2019年3月2日 ライプツィヒ歌劇場(香港芸術祭) 香港文化センター ワーグナー タンホイザー 指揮 ウルフ・シルマー 演出 カリスト・ビエイト ダニエル・フランク(タンホイザー)、エリーザベト・ストリッド(エリーザベト)、カトリン・ゲーリング(…
私は決してグルメではないが、せっかくの旅行、せっかくの香港、美味しい食事にありつければ、そりゃもちろん嬉しい。 だからといって、美味しい物を追い求め、評判の良いお店を探す努力はしない。労せずに、たまたま入ったお店で美味しい物に巡り会えたら、…
マカオ二日目。曇り。気温22度。 昨日の観光の続きで、元宗主国ポルトガルがアジアへのキリスト教布教の拠点として遺した旧跡などを辿る。教会などが含まれるこうした場所や一帯はまとめて世界遺産に登録されており、それらを巡るルートが観光コースだ。狭…
突然ですが、マカオに来ています。 いや、何を隠そう私はギャンブラーでして、一攫千金を夢見て・・ なんて、そんなわけない。 昨年のちょうど今頃、香港に行った。香港芸術祭で、ウェルシュ・ナショナル・オペラの引っ越し公演による「ペレアスとメリザンド…
前回の東京フィル公演記事の中で、私は日本のオケの特徴について言及した。 それは、「概して優秀だが、タクトへの喰らいつき、突き抜け具合、弾け具合、化学反応の燃焼度みたいな部分がどこのオケも皆平均的に弱い」というものだ。 今回は、このことについ…